ワープがワープでなくなる時……が、いつか来る。
というか、その先のことは今まであまり深く考えなんだ。
しかしやはり、途切れ途切れの妄想であってもだんだん繋がってきてしまう。頭の中で話が出来てしまう。
最近とみにワープ世界のことを詳細に描写したくなってしまって、それは本当に反則技だからと自粛しているのですが……困ったものです。
お嬢さんの小さな嫉妬とかも、その一環ですね。
東大でのお兄さんはどうせモテモテなんだろうけど「東大女からお手紙着いた 山本さんたら読まずに食べた(捨てた)」状態だからなあ……
お嬢さんの両親も、この時代になると(現実世界との折り合いで考えると)再度の海外赴任の時期に入ります。
お兄さんったら居間だろうと風呂だろうとハッスルハッスル(自重) そういうあれこれを繋ぎ合わせて、結局ダラダラと大学時代~婚約~結婚まで書いてしまうのではないかという恐怖に満ち満ちているわたくしです。
もちろん、現在ヒイヒイ言いながら書いている高2シリーズ、まだ予定も立っていない高3シリーズを終わらせないと、何事もどうにもならんのですが……
(5月編も結局、前編後編ではなくて三話構成になってしまった。どんどんどんどん長くなる学校生活に春海さんは、じゃなくて私は耐えられるのか!?)
◇
「今日はちゃんと言うね。ちゃんと言うからね」
「……ありがとう……あんまり期待してないけど」
でもそのことばかりに気を取られないで集中してくれ、と彼は言う。
「俺だけ見てて」
彼女はその言葉どおりに彼だけを見つめて、彼の苦しげな表情と声にリズムを合わせてゆらゆらと揺れた。
言葉も出ない空白のあと、彼の額の汗をそっと拭いながら彼女は感想を述べる……
「えっとね。――はるうみのおしりは、意外にやわらかい」
バスルームに立てこもってしまった彼は、黒髪をぐしゃぐしゃと掻きむしって途方に暮れる。
そうじゃないんだ。
そうじゃなくて、普通に「とても、きもちよかった」と言ってくれればそれで嬉しいんだ。ただそれだけなのに……
ああ、俺の残酷で愛しい猫はいつまともな言葉を覚えるのか?
それとも、もしかしたら……
からかわれているのだろうか?
立てこもり犯が悪行に飽きて戻ってくる。
ベッドで待っている彼女のおでこにキスをして、「あたしやっぱり変なこと言った?」と困惑する様子を見て首を振る。――やはり計算なんかできないのだ、こいつは、というように。
そして彼は言うのだった。
「お褒めにあずかって嬉しいよ」
[5回]